堕-ダ-

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崩れ逝く足下の砂。 不安定な硝子のような信念で、立ち向かった先に…――、 何があるというのか? 儚い記憶が頼りないから、消えていくの。 1つ、1つ。 ――実感もなく。 ――痛みもなく。 ねぇ、堕ちていく記憶を紡ぐ糸が在ればいいのにね。 堕ちることに、意味があるなら。 忘れることに、意味があるなら。 心が崩れないように。 最期に回想する走馬灯は。みれるかわからないけど。 無意識という倉庫に預けておくよ。
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