向かう先

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ボスと俺が付き合ってもう一年になる 最初の頃はすごくギクシャクしていて、「恋人」という関係には程遠かった。けれど、ちょうど半年前に切り出された別れ話をきっかけに、積極的になれ、はれて「恋人」という関係になれたのだった 今は、互いに愛して、愛されて、充実した夜を送っている。だが、一つだけ、たった一つだけ、満たされてないものがあった それは「言葉」だ。 「愛してる」 ボスから言われたプロポーズ、この「言葉」が、付き合う決定打だった。けれど言われたのはその一度きり、体を繋げ合っていても不安という名の感情が、俺の心を掻き乱す。 「本当にXANXUSは俺のことを愛しているのだろうか?」考えたくもないことが頭をよぎり、疑いたくなくても、不安に押しつぶされて真実を知りたくなる。 今日、たったそれだけのことで頭がいっぱいになって俺はXANXUSの部屋に向かった
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