愛しいものの元へ

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ドアノブに手をかけながら「やっぱ、後で来るぜぇ」と言ってそそくさと部屋を出ていこうとする 「待て」 「っ!」 いきなり呼び止められて、少し反応してしまったが、平然を装って上手くその場から逃げようとした 「な、なんだぁ?ボス、ちょっと急用思い出したからそっち先に行くだけだぜぇ」 「…………」 ちょっと冷や汗をかきながら言い訳すると、XANXUSは椅子から立ち上がってこちらに近づいてきた。 そしてついに、目の前と呼んでいいほどまでに近づいて俺の緊張は限界にまで達した 「ほっ……ほんと、どーでもいいことだぜぇ!!ほんっっとマジでどーでもいいことだぁ!!!だっ、だから後でいいだろぉ?」 「嘘をつくな」 「!!」 目の前まで迫ってきたXANXUSに俺は自分でもわかるほど動揺しながら言い訳をした。けど、XANXUSはもうわかっているみたいで、俺が逃げないよう扉に背中がつくまで追い詰めて鍵をかけてしまった
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