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あわただしい、 日常を過ごしている いつももなれた町の中で、 ふと、 自分が思い描いている夢が 途方もなく大きくて、 手が届かないような気がする そんなことがあります。 町の喧騒に、 自分の世界がかき消されるような、 そんな気が してしまうことがあります。 自分の声が消える。 自分の音が聞こえない。 届けたいのに届かないんじゃないか? こんなに、大きな声で叫んでいるのに・・・。 かき消される。 ふと、 思いをはせて見ただけのつもりなのに、 憧れや夢と一緒に、 自分の中の壁に ぶち当たってしまった気になってしまう。 何かのせいにしたり、 誰かのせいにしたり、 夢に届かない理由を探したり、 かといって、 自分のせい以外の何者でもないのかもしれない。 そう思ってみたり。 ある時、 乞う思った。 「 それなら、 時間のせいにしよう。 時間は目に見えないし、 誰かのせいにできるほど、 自分は強くない。 誰かのせいにしてしまえれば きっと楽なのに、 ダレもその 【相手】 になってくれない。 だから八つ当たりもできない。 そもそも八つ当たりしたって、 何にもならないことぐらい、 わかる。 結局、自分次第なのだろう。 それに、 誰かのせいにして
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