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「君達、少し静かにしてくれないかな?」
彼は大きくもなく、小さくもない普通の声を発した。
ついでに、彼はタキシードを着ていて、年齢は恐らく20歳以下……だと思う。
普通ならこの200人以上の人々の絶叫で
男の声は掻き消される筈だが…‥
何故か俺達の耳には届いていた。
絶叫している人達もその声に反応し、驚く程に静かになる。
「ふぅ…静かになったね……それでは、話しますよ…?」
そして彼はいきなり、摩訶不思議な事を言い出した。
「では……改めまして
unrestricted world……
『無制限の世界』へようこそ!」
………ハァ…?
この時点で意味が分からない……
だが俺は本能的に黙っている。
騒ぐと死が待っている気がしてならないのだ……
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