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「降ろして!降ろしてよぉ!!この、人さらい!!」
私も、これ以上は出ない程の大声で叫び、周りを取り囲んでいるボディーガードの人達を、あらんかぎりの力で殴ったり蹴ったりした。
でも、流石はボディーガード。
全然、びくともしない。
私はこんなんで諦める女じゃない…!
自分にそう言い聞かせ、この車から脱出する方法を探した。
…あった。コレしかない!
ボディーガードの足元に、子供がギリギリ通れるぐらいのすき間がある。
私はしゃがみ、そこに突進した。
どうも、この作戦は上手くいった様だ!
私の体重と突進の勢いで、すき間の先にあった鍵をかけ忘れて微妙に開いていたドアは、バターン!と開き、私は空中に放り出された。
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