―連れ去り事件?―

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バスの様にも見えるその車のドアが、パッと開き、一人の背の高い男と、ボディーガードらしき人達がぞろぞろ出てきた。 母さんもドアを開け、車から降りたので、私もつられて降りた。 呆然と立ち尽くす私達を全く気にせずに、高級車から一番に出てきた背の高い男が大声で言った。 「初めまして!私達は怪しい者ではありません。どうぞご安心下さい!」 いや、思いっきり怪しい… 「私達は長い間貴方を探していました、□□さん!! これから私達と共に来て頂こうと思いますので、ご了承下さい!!」 え?何で私の名前を知ってるの? 私が驚いていると 「あなた達は何者ですか? 何故うちの子が連れていかれなければならないんですか?」 背高男に聞いた。
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