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「前はまかしてくれ。いくぞ!」
オズマはサバイバルナイフを構えて前方のウルフルズに突撃した。
オズマが動き出した瞬間にウルフルズも飛びかかってきた。
だがオズマは一瞬で飛びかかってきたウルフルズのしたに潜り込み腹を裂いた。
キャン!?
高い悲鳴を上げると腹を裂かれたウルフルズは息絶えた。
「次!」
オズマはその鷹のような目で次の目標を定め、肉薄する。
また飛びかかってきたウルフルズを回し蹴りで地に叩きつけ、起き上がる前に留めをさした。
3匹いたウルフルズは2匹が起きに倒され、残りの一匹はミレイの魔法で黒こげになっていた。
「ふぅ、こんなものか。」
オズマは自分の倒した敵をまじまじと見つめながら、ナイフについた血を拭き取った後、馬にまたがりまた進み始めた。
「オズマさんって強いね~♪」
ふとミアが話しかけてきた。
「そうか?魔法も使えないからミアより強くないと思うが?」
オズマはそう言うがミレイは反論した。
「いいえ、魔法が使えないとしてもオズマさんの体術は達人のレベルよ。」
「まあ、あっちではかなり鍛えた、守りたい者がいたからな。」
「「……。」」
オズマの暗くなった表情を見て何かを感じ、2人は黙った。
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