オラが村の機械オタク

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再び混沌へと 還る事を意図せず考えている 部屋の状態をゴーグル越しに 見渡すと彼女は ケイティ・ストレットは 嘆息を漏らして 家主の姿を探すのであった 「レオナルド、 どこにいるのよ?」 『割れ物注意』と書かれた コンテナの破片を踏みつけて ケイティはこの ごみ山に住んでいる 唯一の住人を探す やっと帰って来たと 聞いて来てみれば 幼なじみを無視して 家に籠っていると来た。 これが一言言わずに いられるか! そう絶叫して やって来たのだが しばらく見なかった内に またゴミが増えている 今度時間がある時に 掃除をしてやらなくては…。 そんな事を考えつつ 狭い通路と言う名のゴミの 合間を抜けて 二階へ続く階段にたどり着く 本当は手前に梯子が あるのだけど 外見同様に錆びている梯子を 登る勇気はなかった。 「レオ、入るよ。」 「そっちじゃない、 裏の倉庫だよ。」 金属音が止んだ時を 狙った呼びかけは 見事に役目を果たしたらしい 途中まで登った 階段を降りて側にある 扉を開ける。
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