オラが村の機械オタク

2/16
前へ
/120ページ
次へ
今ではこの村は 本当に役に立たなくなった ゴミの山と一緒に わずかな村人が 静かに暮らしている ただし一部を除いて 村で唯一平たい土地 そこはゴミ山と言う名前の 壊れた機械の墓場 かつてはジャンクの 回収をしていた ジャンク屋達がいた場所には 今では使われなくなった 小屋が立ち並ぶ ゴーストタウンと化していた ごみ山の麓のゴーストタウン なんてあまり楽しくはない 組み合わせだが 今でも一人だけここに 住んでいる人間がいる 湾曲して使いづらい ハンドルを掴みながら ケイティ・ストレットは 愛用のスクーターを 走らせていた。 防寒着である茶色いコートを 風になびかせながら 油のついた手袋で アクセルを操作する。 元はピンク色の スクーターなのに 何故かハンドルはハーレーの 特大ハンドルだ。 扱い難い組み合わせだが ケイティは気にする様子がない 慣れているのだろう
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

185人が本棚に入れています
本棚に追加