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「だけど、すぐ発砲する癖はマジで直せよ?」
ホルスターに二丁の拳銃を戻した茶髪の少年に言い、金髪の少年はソファーに座った。
「でも……癖って直らないから癖なんだよ」
「変な言い訳するなよ。下手なんだから」
バツの悪そうな顔をし、茶髪の少年は事務机を覗いた。
「あ……」
「今度はエロ本?」
「ち、違うよ!……この写真、ヨウ君の家族かなって……」
「写真?」
金髪の少年が、茶髪の少年から写真を受け取った。若き日の要が赤ん坊と一緒に昼寝をしている写真だ。暖かな雰囲気が伝わってくる。
「ヨウに家族かぁ……」
「ヨウ君でも結婚出来たんだね……」
何気なく失礼な事を言った直後、オフィスの扉に鍵が突っ込まれた。茶髪の少年が二丁拳銃を抜いて、扉へ向けるが金髪の少年が頭をひっぱたいた。
「バカ、俺たちが侵入者なんだよ」
「あ……つい癖で」
そんなやり取りをすると、扉が開いて遙が入って来たが、二人を見るなり怪訝な顔をして扉を閉めて何事もなかったかのように顔を引っ込めた。
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