崩壊

15/27
前へ
/468ページ
次へ
「大切にしたいのに」 純が優に頬に触れた。 触れただけなのに 痛みが走って顔を背けた。 『優の為ならなんでも するんやんな?』 「うん‥」 『もう優に関わらんといて』 「うん‥」 『もう傷つきたくないん』 「ごめん」 優の傷を見て安心するなんて どうかしてる。 でも、愛されてると 感じてしまった優は もっとどうかしてる。 じんじんと傷が痛み出す。 目を覚まさなくちゃ。 『純‥ 優帰るなあ‥ 今までありがとう。 あとネックレスもありがと。 大切にする』 「送る」 『大丈夫。』 「これからも連絡とか したらあかん?」 『あかん』
/468ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1748人が本棚に入れています
本棚に追加