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「大切にしたいのに」
純が優に頬に触れた。
触れただけなのに
痛みが走って顔を背けた。
『優の為ならなんでも
するんやんな?』
「うん‥」
『もう優に関わらんといて』
「うん‥」
『もう傷つきたくないん』
「ごめん」
優の傷を見て安心するなんて
どうかしてる。
でも、愛されてると
感じてしまった優は
もっとどうかしてる。
じんじんと傷が痛み出す。
目を覚まさなくちゃ。
『純‥
優帰るなあ‥
今までありがとう。
あとネックレスもありがと。
大切にする』
「送る」
『大丈夫。』
「これからも連絡とか
したらあかん?」
『あかん』
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