誰にも愛されなくなったら

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「気分はどう?」 「いつもと同じ。でも、今日は検査があったから、ちょっと憂鬱かも」 「そうか…」 ゆっくりとベッドの側の椅子に腰掛ける貴方。 少し強めの風が吹いて、窓をカタッと揺らす。 その風によって、また木の葉が何枚か落ちた。 「ぁ、また――」 私の言葉に、今にも泣き出しそうな顔をする貴方。
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