惚れた欲目

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『そっか…ん?。私、もしかしてまた独り言言ってた?!。』 「そうなるな。…美咲、ここも間違ってるぞ。」 『えっ、どこ?。てゆうか、国光くん顔近い。』 「そうか?。美咲、今週末は数学の特訓だな。」 俺は美咲に近づいた状態で話を続ける。 『わかったから、とりあえず離れて、ね?。』 「なんでだ?。このくらいの距離、いまさら照れることじゃないだろう?。」 『そうだけど…図書室だし…。』 だんだん声が小さくなる美咲が可愛いくなり、思わずそのまま後ろから抱きしめた。 『国光くん、さっきから言ってるけど、ここ図書室。』 「わかっている。帰ろう、美咲。」 名残惜しいが腕を放して、帰り支度をする美咲を待つことにする。
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