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朝食を終え、息子と一緒に家を出た。 玄関から数歩、歩いたところで妻が出てきた。 「孝之、お弁当。」 「ああ」 息子は妻から弁当を受け取り、いってらっしゃいと言われ、「うん。」と答えた。 駅までの道で、息子が言う。 「父さん、これ食べて」 妻から渡された弁当を渡される。 「購買行くから。」 「ああ。」 こういう事は初めてでは無い。 18にもなると、母親の弁当を学校で食べるのは恥ずかしいらしい。 そのため、息子はしょっちゅう弁当箱を学校に忘れたと言っている。 夜、帰宅した俺が息子の部屋にそっと弁当箱を置いておかなくてはいけない。
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