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「クソジジィ、なにしてんだ?!」
「誰じゃ?ワシに気安く話しかけるな」
明らかにクソジジィ本人のくせにしらじらじく突っぱねられた昴。ちょっと朝からキレそう。
「だれかに似てるて思ったらこの前お前といっしょにいた変なじーさんじゃねぇかあれ?」
「さあなぁ…他人のそら似らしいぜ?」
もうあれだ。向こうが話しかけてもそのつもりなら絶対無視してやるわ!そう誓う昴。
そしてすぐにそのときはやってきた。
一時間目の休み時間ーー
「昴よ…」
「……」
もちろん無視する昴。やられたカリはきっちり返したい方である。
「なんじゃ拗ねてるのか?かわいいところもあるんじゃのー
ここの学校にはピチピチの女子高生がおらんようじゃがどういうことじゃ?」
いやーー今そこ聞くところじゃないだろ!もっと言わなきゃいけないことあるだろ!大いに突っ込みたかったが昴はそれを呑み込んで無視を決め込む。
「いつまでそうしとる気じゃ?ワシがここに来たということはもうあまり猶予がない…そういうことじゃぞ…」
「え?」
さすがの昴もそんなことを爺さんの口から聞けば無視を決め込む訳にもいかなくなる。
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