ハネナシ

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それから僕はキミに会うことはなかった。 毎日海へ出掛けては空を眺めたがキミは姿を見せてくれなかった。 いつか僕がキミのことを忘れたとしても、僕は怖くない。 キミがくれたこのハネと、キミと初めて出会ったこの空とがあれば僕はいつでも思い出せるから。 今日も僕は空を眺めるだろう。 この空の向こう側には何があるのだろう。 そんなことを考えながら。
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