ハネナシ

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その日はお日さまがすごくせっかちだった。 西の海に沈む前に帰らないとお母さんにしかられちゃう。 最後にキミが描いた絵は何だったんだろう。 どこかで見たような気がしたけど、呆気なく消えてしまった。 「ばいばい、またね」 手を大きく振ってお別れする。 キミも笑顔で「バイバイ」って手を振ってくれた。 うれしかった。
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