第一章

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嫌な予感がする。 「おい、ユウ」 タイキが俺を呼ぶ。 「どうした?」 なんでもいいが今は休ませてほしい。 できれば俺を巻き込まないでほしい。 しかしその願いは呆気なく壊される。 「せっかくモエモン貰ったんだ。バトルしてやるよ」 言うが早いかタイキは自分のモエモンを繰り出した。 水色の髪と背中に背負った甲羅が特徴的な無表情な子だ。 「いけぇゼニガメ!!」 なるほど、あの子はゼニガメと言うのか。 ってそれどころじゃない! ゼニガメは真っ直ぐに赤髪少女に突っ込んでいく。 ここからじゃ間に合わない。 それでもユウは全力で駆け出す。 赤髪の少女はまだ気付いてすらいない。
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