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嫌な予感がする。
「おい、ユウ」
タイキが俺を呼ぶ。
「どうした?」
なんでもいいが今は休ませてほしい。
できれば俺を巻き込まないでほしい。
しかしその願いは呆気なく壊される。
「せっかくモエモン貰ったんだ。バトルしてやるよ」
言うが早いかタイキは自分のモエモンを繰り出した。
水色の髪と背中に背負った甲羅が特徴的な無表情な子だ。
「いけぇゼニガメ!!」
なるほど、あの子はゼニガメと言うのか。
ってそれどころじゃない!
ゼニガメは真っ直ぐに赤髪少女に突っ込んでいく。
ここからじゃ間に合わない。
それでもユウは全力で駆け出す。
赤髪の少女はまだ気付いてすらいない。
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