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「お前のモエモンにすればよかったぜ。次あったときは覚えてろよ」
そんな小悪党な台詞を残し、タイキは立ち去って行った。
「忙しい孫じゃなぁ」
なにかズレているよ博士。
とりあえず俺は不機嫌そうな赤髪少女のもとへと歩き、右手を差し出した。
「これからよろしく頼むよ」
これから先、色々な苦難や問題にぶつかるだろう。
それがどれほどのものなのか。想像もつかない。
だがまぁなんとかなるだろう。
この子がいればなんとかなる気がしてきた。
態度が少~し悪いのも緊張しているせいかもしれない。
長い付き合いになるであろう相手に握手を求めるが
パシィン
差し出した右手は右手で弾かれた。
なんとかなると願いたい。
こうして彼と少女の旅が始まる。
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