第一章

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「お前のモエモンにすればよかったぜ。次あったときは覚えてろよ」 そんな小悪党な台詞を残し、タイキは立ち去って行った。 「忙しい孫じゃなぁ」 なにかズレているよ博士。 とりあえず俺は不機嫌そうな赤髪少女のもとへと歩き、右手を差し出した。 「これからよろしく頼むよ」 これから先、色々な苦難や問題にぶつかるだろう。 それがどれほどのものなのか。想像もつかない。 だがまぁなんとかなるだろう。 この子がいればなんとかなる気がしてきた。 態度が少~し悪いのも緊張しているせいかもしれない。 長い付き合いになるであろう相手に握手を求めるが パシィン 差し出した右手は右手で弾かれた。 なんとかなると願いたい。 こうして彼と少女の旅が始まる。
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