第一章

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「あんたなにみてんのよ?きもちわるい」 きれいな顔を不快そうに歪ませてそいつは言った。 驚いた、何を言われたか理解できないほどに。 少女の口は止まらない 「そんなまぬけづらでみないでくれる。まぬけがうつるわ」 なぜ初対面でこんなに言われなければならない!? しかしこちらは年上、ここで怒るのはいけない。大人の対応で優しく接しよう。 うんそれがいい。 「はじめまして、君のお名前はなんていうのかな?」 渾身の微笑みとともに大人の余裕たっぷりに言ってやった、が 「……きもちわるい」 まさに一蹴。 うあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! ユウはもがきながら壁に頭突きを繰り返している。
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