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「可愛い―♪♪」
「・・・・・・。」
あいつが出てきたせいで母に見つかった。
しかし
母は怒る。どころか気に入ってしまった。
あの後の出来事を教えよう。
===回想===
「キャ――――ッ!!」
「ご飯!お腹すいた!!」
「出てくんなよ。」
終わった。
これでご飯食べさせてもらえないな。
自業自得だ。
せっかく俺がこっそり与えようとしてたのに。
文句言われても知らねー。
「・・・・・」
母さんびっくりして固まってるし。
「おいお前!!ご飯!!」
「俺はお前じゃない。」
「弘太!ご飯!!」
・・・なんで名前わかったんだよ。
「カンだ。」
あーそうですか。
・・・・なんでっ!!!
今俺が思ったこと...
「・・・弘太。あんた、この子どうしたの?」
「拾った。」
うん。正直が一番。
「どこで?」
「そこのゴミ捨て場。」
「あなたは...だれ?」
「それよりご飯食べさせて下さい!!」
こいつっ!!
ってか敬語使えるじゃん!!
なんで俺にはタメ口?
「・・・・女の子?」
「はい♪それよりご飯」
「・・・・可愛い」
・・・・・は?
今このくそババアなんつった?
可愛い?
どこがっ!!!
生意気で憎たらしいクソガキじゃねーか!!!
「弘太。お前すこし黙れ。生意気で憎たらしいクソガキはお前だ。」
なっ!!!
だからなんで俺が思ったことわかんだよっ!!
「あなたはご飯食べたいのね。今作ってるから待ってて」
「はーい♪弘太!トイレはどこだ!」
お前じゃトイレの便器のなかはいっちまうわ!!
「左。奥。」
バタンッ
今のあいつの歩き方。効果音つけるなら
"よちよち"が正しい気がする。
けして4つ足で歩いてるわけじゃないんだけど。
なんかそんな感じ。
「でーきたっ!」
"バンッピュンッ"
「ご飯!!!」
・・・早っ!!!
何今の俊足。
さっきのよちよちはどこいった!!!
「いただきまーす!!!」
「・・・・・・」
なんで今俺が黙っていたのかというと。
あいつがものすごい勢いでご飯たべてるから。
「美味しいー♪」
「ほんとー?どんどん食べてね!!」
「はい♪でわさっそくおかわり!!」
「はいはーい♪」
絶対俺らの分なくなるって。
しばらくしてから
「ごちさまー!!」
で、今にいたる
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