第一章 二人の決意

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  「錬金術師でエルリック兄弟と言やぁ、結構名は通ってるんだけどねぇ」 フフン、と鼻で笑いながら、エドワードは腰に両手を付き、偉そうに鼻を高くした。  「な、何だって!?エルリック兄弟だって!?まさか、そんな有名人がこんな田舎村に………そうか!こんないかつい鎧姿だから、二つ名が鋼なのか……!」  「はっ?お、オイっ!!」 店主の言葉に、言葉を詰まらせるエドワード。 「わぁ!!こりゃ凄いぞ!!村の一大ニュースになるぞ!!」 その場にいた村人達も口々に言い合いながら、ワイワイとアルフォンスの周りを取り囲んだ。  「い、いや、あの……!!ボクじゃなくて……!!」 アルフォンスは、あたふたとしながら、エドワードの方を指差す。  「………え?あっちのちっこいの…………??」     「どぅわぁぁれが豆粒ミジンコどチビかぁあぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!」   「に、兄さん落ち着いて!!」 アルフォンスは慌てて暴れだす兄を止めに入る。 「こんなのいつもの事でしょ!?」  「いつもの事とか言うなーーー!!!!!」 そしてエドワードは、荒れた息をなんとか整えながら、改めて言い直した。 「オ・レ・が!!!鋼の錬金術師、エドワード・エルリックだ!!!」 「し……失礼しました…………!!」 店主、村人共にその気迫に押されながら謝罪した。  
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