第一章 二人の決意

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  「全く……、しょうがねぇなぁ………。よし!行ってこい!帰って来たら、またこの店に寄ってけよ!!」 「ああ!!」 なぜかわけも分からぬまま、他の客達からも歓声が巻き起こる。 「おい坊主!頑張って行って来いよ!!」 「必ず帰って来てね!」 次々と客席から巻き起こる歓声に、エドワードもアルフォンスもなぜだか晴れ晴れしい気持ちになる。  「あ……、ありがとうみんな!」 「ボク達、必ずこの店に帰って来ますから!!」   ワー!!と言う歓声に見送られ、エドワードとアルフォンスの二人は店を出る。そして走り出す!が、しかし………、  『グゥゥゥゥゥ~~~~………』 「………あ……………」 一同、その場で凍り付く。  「……今のでかい音、兄さん………?」 「あー……、わりぃ、腹減ったみてーだ!あ………、あはははは………は………」 「はははは………」 乾いた笑いが店の外で巻き起こる。 「おじさん、とりあえず、店でメシ食ってくわ………」 「……へい………」 結局、ノリのいい出発を迎えたエドワードとアルフォンスだったが、また店に逆戻りする事になったのであった…………。          
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