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「誰かの落とし物かなぁ……?にしてはずいぶんと不自然に置かれてるし………」
そんな事を考えているアルフォンスをよそに、エドワードは置かれている地図へと勢いよく走って行く。そして……、
「あ!!兄さん危ないよ!!ひょっとしたら罠かも!!」
「平気だって!だいたい、誰も近づかないようなこの森に罠なんて仕掛けられてるはずが…………うわぁぁあ!!!!!」
「兄さん!?」
エドワードが地図を手にした途端、その足下が大きくぐらつき、エドワードは突如自分の足下に現れた落とし穴に落ちてしまった。
「うぅ~~~、いててて~~~………、っちっきしょ~~!!どこのどいつだ!!こんな森の中に罠なんか仕掛けるヤツは!!!!」
落とし穴の底で、エドワードは自分の尻を左手でさすりながら、右手の拳で地図を握りしめつつ、わなわなと震わせている。
「兄さーん!!大丈夫~~!?」
すると、頭上からアルフォンスの声が聞こえ、エドワードは上を見上げた。
「大丈夫だ――!ずいぶんと下まで落ちたみてーだけど、すぐに底土錬成して上に登るから待ってろ!」
「わかったー!」
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