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「……え?ばっちゃん、今の話、本当………?」
金髪の、髪の長いポニーテールの少女が、期待と不安の入り混じったような声で問いかけた。
「さぁ?あたしはただ噂として聞いてきただけだけどね」
背の小さな老婆が答える。
「でも、その森に、その幻の代物が無いとは言い切れないよね?」
「まぁ、そうだけど………、まさかウィンリィ、そこに行く気じゃないだろうね!?」
老婆……、ピナコが、ポニーテールの少女、ウィンリィに少し怒り混じりのような声で問い詰めた。
『ギックーン!!!』
「あ……、あはははは……、い、イヤだなぁばっちゃん!あたしがそんなとこ、1人で行くわけないじゃないのぉ~!あははははは」
大慌てで両手を顔の前で横振りするウィンリィ。そんな様子を見たピナコは、
「……ふぅ……。仕方がないね。どうせそんな事言っても、アンタの事だから行く気なんだろう?だったら、自分の目で確かめて来るのも悪くないね」
「え!?ばっちゃんそれって……」
「無茶はするんじゃないよ!いいね!」
ピナコの言葉に、パァーッと明るくなるウィンリィ。
「……うん!!!ありがとうばっちゃん!!」
一方その頃………。
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