第二章 死の森

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        『ガサ……』 「え!?だ、誰………!?」 一方その頃、ウィンリィは自分の背後の草むらがガサ、と音を立てて動いた事に気付き、サッとスパナを両手で構えた。 『ガサガサ!』 「っっ!!??な、何なのよ~ぅ!!……ひっく……」 半べそをかきつつ、動く草むらを見つめるウィンリィ。  『ガサガサガサ!』 「ひゃうぅ~~っ!!!……い、いいわよ!!こっちはいつでも準備OKなんだから!!来るなら来なさい!!」  突然強気になるウィンリィだが、やはり足はガタガタと震えている。  どんなに強がっても、体は正直なのである。  『ガサッ…………!!!』 「っっっ!!!???」 ウィンリィの頭に取り付けられているライトが、その実態を映し出す。 しかし逆光になっていて、顔はよく分からない。  「で、でかい………!!!」 まだウィンリィからは影しか見えていないが、そのシルエットが二メートルをも越えているであろう巨漢を物語っている。  「ヤバいかも………。きゃぁぁぁぁぁあ~~~~~~~~!!!!!!!!!!」 そしてウィンリィは突然荒れ狂ったかのようにブンブンとスパナを振り回し始めた。  「いやぁぁぁぁぁぁあ~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!」 しかしそのスパナは巨漢には当たらず、その巨漢の前にいる小さい『何か』に当たった。 『ガンッ!!!』 「ぐぇっ!!!!」 「へ……………?」 スパナが小さい『何か』に当たったのを境に、ウィンリィの暴れる動きはパッタリと止んだ。  
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