第二章 死の森

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  「……なぁウィンリィ、まだ起きてるか………?」 「……うん……」 焚き火の消えた暗い森の中、空にはポッと月明かりが照らし出され、満天の星空が輝いている。 エドワードは両腕を上に上げ、その腕を中へと折り曲げ、頭を支えるようにしてその腕に頭を乗せて上を向いている。 ウィンリィも、エドワードの隣で横向きになって寝ている。 向きは、エドワードの方向だ。 そして枕代わりに、自分のカバンを使っている。 布団は、エドワードの赤いコートを錬成し、長方形の布に変形させて使用している。 そして、そんな二人を見守るようにして、アルフォンスは横たわっている丸太に腰を掛けていた。  
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