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「…お前さぁ、何でこの森に一人でいたんだよ?」
「そうだ!それボクもずっと気になってた」
エドワードとアルフォンスの二人は、ウィンリィに森にいた理由を尋ねる。
「えと……、噂を聞いたの」
「「噂?」」
「うん、あのね……」
そしてウィンリィは、二人に理由を話し始めた。
「あたし、この前ばっちゃんからこの森の中のどこかに、幻の鋼材があるって噂を聞いたの。だからそれを探すためにこの森に来たの」
「……それだけ………?」
「そうよ」
ウィンリィの理由を聞いたエドワードは、大きくため息を吐いた。
「フーー……。おん前なぁ、バカか?」
「何よ!?」
「普通そう聞いただけで、大人でもない、しかも女で子供が、こんな森の中に一人で入るかぁ?」
そのエドワードの言葉を聞いたウィンリィは、反論に出る。
「悪かったわね!!どーせあたしは女で子供よ!!それに、幻の鋼材が手に入るなら何だってするわ!森に一人で入るくらい、どーーって事ないわよ!!それにアンタ達だって大人でもないし子供じゃない!」
「ウィンリィ!!お前はこの森の事分かってて入ったのか!?この森はなぁ、一度入ったら二度と出られないと言われてる、『死の森』なんだぞ!!」
「え………?『死の森』……?って、どうゆう事!?」
やはりウィンリィは、この森の事を何も知らずに入ったようだ。
「やっぱりな……」
もはや呆れ返るばかりのエドワード。
そんな兄に代わって、アルフォンスがこの森の説明をし出した。
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