プロローグ

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  「おじさん!!今の話本当か!?」 「さぁねぇ……?でも、あそこにはよく各地から錬金術師達がたくさん探しに行ってるって聞いてるしなぁ……」 飲食店のカウンターから身を乗り出し、何やら店の主人に聞き出している、金髪で小柄な赤いフードの目立つ少年、エドワード・エルリックは、店の主人から聞いた話に胸を期待で膨らませながら喜んだ。 「兄さん!じゃあ、次の目的地はこれで決まりだね!」 「あぁ!」 兄さん、と呼んでいる、エドワードよりも遥かに巨大な鎧の少年、アルフォンス・エルリックは、隣にいるエドワードを見下ろした。アルフォンスは、エドワードの弟だ。 「ごちそうさんっと……。じゃ、アル!出発するぞ!」 「うん!」 エドワードは店のカウンターの上に金貨を置くと、アルフォンスと走り出すようにその場を後にした。 そして、中央司令部仕事部屋では………。    
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