序章

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「佐久間さん!」 「何?」 「ねぇ、これ弾いて!ピアノ、すっごく上手なんだってね。教えてほしいの!」 放課後 弾けるような笑顔で葵のもとにやってきた女の子 よく噂を聞く有名な双子の片割れだった バサバサと楽譜の束を葵に差し出す 「ね?」 状況をうまくつかめない葵をそっちのけてにっこり微笑む 「あ、私矢野詩織。よろしくね」 そういうと葵の手を握り、揺り動かす 「…よろしく」 「うん」 明るい笑顔に押し切られ、葵に選択肢は残されてなかった 矢野詩織 成績優秀 美男美女の双子の姉 美優と出会った翌日 3人の運命が絡まり すべてが始まった日
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