Story:Ⅰ

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「別れて正解だよ。あんな男」 悪びれる様子もなくパクパクと料理を口に運ぶ目の前の男。 その男とは対照に、ハハッと引き攣った笑みを浮かべる俺。 ここはとあるファミレス。 俺らの出会いは数時間前に遡る。 俺が、恋人の家にアポなしで訪れた所、 「ようっ!暇だから来てやった…ぞ…………」 「「「えっ…」」」 見事に声がハモった。 まさに今から行為に及ぼうとしている俺の恋人(今となれば元恋人)と、その元恋人の下でこちらを見ている男(目の前の男ね) 「最悪…。邪魔してごめんね。ごゆっくり。バイバイ」 と皮肉たっぷりにニッコリ笑顔を作って合鍵を投げてきた。 …のに… なんで俺はこいつと仲良く飯を食ってるんだろうか? .
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