ふうせん

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遼希うまくいったかなぁ… そんなこと思いながら、たくさんの花をまだ選んでいた。 『何がいいんだろうな…』 すると一つの白い花を見つけた。 花言葉どころか、その花の名前すら知らないけど、この花がいいと強く思えた。 『あの、これください』 白い花を包んでもらって、樹音の元へと急ぐ。 その途中に風船を配っていたピエロがいた。 この風船のようにどんどん膨らむ樹音への想い。 卒業すれば忘れられると思ってた。 だけど時間が経てば経つほど、離れれば離れるほど、気持ちは膨らんでゆく。 パンクする前に今キミに伝えるよ、樹音。 キザだとバカにされてもいい。 バカみたいだと笑われてもいい。 風船を一つ貰い、膨らむ気持ちも持って、樹音の元へ届けよう。 樹音に風船と白い花を渡すんだ。 そして一番伝えたい想いを…… -オワリ-
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