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だけどたった一つ。
特別なチョコがある。
それはもちろん、大好きな一磨くんへ…
赤いリボンの横に、小さな2つの鈴を添えて……
リンリンと小さな音を鳴らして、私は一磨くんを探す。
『一磨くんっ』
楽屋の隅の方に一人座っていた一磨くんを呼んだ。
笑顔で出迎えてくれる一磨くんが本当に大好き。
『これあげる!』
鈴の付いたチョコを渡すと、微笑んで受け取ってくれた。
一磨くん、今は伝えらんないけどね、いつかきっと伝えるから、それまで一磨くんの隣空けててねっ。
今はこの安心の出来るひとときが続けばそれでいいの。
一磨くんの手の中にある鈴を見つめ、そっと一磨くんを想った。
-オワリ-
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