第二十一章 右京の失態

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右京が引き上げようとした時だった、ヘルナンデスとシャーリー率いる騎馬隊が向かって来ているのが見えたのである。 右京「新手か・・・! 打撃を与えて帰還するとしよう!」 太智「いけません右京様! 速やかに撤退いたしましょう!」 優舜「何故だ太智? 軽く打撃を与えるくらいなら問題ないだろう?」 太智「あれをご覧下さい! 敵は全身を鉄で襲っています! あれでは剣も矢も通じません、戦うのは危険です!」 太智は優れた状況判断能力で鳳英の脅威を感じ取っていた。 右京「だからこそ戦って戦力を見極めなければならない! 我々はその役目も兼ねているのだからな!」 太智「しかし・・・!」 右京「軽く戦うだけだ、危なくなったら逃げれば良い! 行くぞ!!」 優舜「それっ!!」 そう言うと右京と優舜は騎馬隊に突撃して行った。 太智「大変だ・・・!!」 右京は敵を甘く見ていた、そのためこれから起こる惨劇を予見出来なかったのであった。 右京「全身を鉄で襲うとは腕に自信の無い証拠だ!! 我々の強さを見せてやれー!!」 兵士「おおーっ!!!」 ヘルナンデス「フンッ・・・! 馬鹿め!!」 シャーリー「鉄騎兵の恐ろしさを思い知るがいい!!」
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