第二十八章 結婚 前編

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流星「ユアン程の男ならば当然の働きで御座います。 これこそユアンの天分を発揮出来る仕事なのですから」 詩鳴「そういえば流星は以前 ユアンの才能は別にあると言っていましたね?」 流星「はい、ハッキリ言ってユアンは軍師には向いておりません。 どちらかというと宰相に向いております」 詩鳴「軍師に向いていない? 流星、ユアンの才能は素晴らしいものです、何故軍師に向いていないのですか?」 すると流星はユアンの長所と欠点を指摘した。 流星「確かにユアンは素晴らしい才能の持ち主です。 鳳英が勢力を拡大したのもユアンの才能があればこそと言えるでしょう。 ユアンの長所は情報分析能力と判断能力に優れ、実直な性格から人望を集めている事です。 しかし欠点は情報を重視するあまり姦計にかかりやすく、実直な性格のため非情に徹する事が出来ません。 軍師たるもの情報を的確に把握する術を有し、敵を良く知って詳細に分析し、策は繊細にして大胆に用い、将兵を死地に送る非情さが必要です! ですがユアンにはそれらが欠けています、だから軍師には向いていないと言ったのです」 詩鳴「なるほど、では宰相としては有能なのですね」
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