第一章 新しい船出

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詩鳴「どれほど優れているのです?」 周嘉「人を良く観察して適材適所に振り分け、人物の能力を最大限に引き出せる男です。 また人が良いためか人々には好感を持たれております」 流星「とりあえず会ってみなければわからんな、使いを出して呼び出そう!」 周嘉「いえ、恐らく在宅していないでしょう、どこかの気になる女性の近くに居ると思われます」 詩鳴「なるほど、それが悩みの種なのですね」 周嘉「はい、それさえ無ければ優れた男なのですが・・・ 彼は街のどこかには居りましょう、私が探して参ります!」 詩鳴「それならば私も参りましょう。 街の復興状況を見て回りたいですし、どのように問題があるのか知りたいですから」 周嘉「わかりました、実際に見た方が良いでしょう。 流星殿も来られますか?」 流星「いや、詩鳴様が参られるなら大丈夫だろう。 私は他にも仕事があるのでね、後はよろしく頼みます」 そう言うと流星は仕事をするため退室した。 それは牙獲が不可侵同盟を破ったため平北国は危機的状況にあり、流星は常に他国の動きを警戒しており策を講じねばならなかったのである。
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