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現在の平北国の兵力は8国の中で最低であり、次に少ない京洛ですら平北国の倍以上を有していた。
そのため国力の衰えた平北国を守るべく流星は巧みに情報を操作し、流言や虚言などで他国を惑わしていたのである。
一方、詩鳴と周嘉は街に出るため城内を歩いていると、広場で翔馬とアルフェルドが稽古をしている所に通りかかった。
キイィィン!ガキィン!キュィィン!
翔馬「クッ!!」
キィン!キィン!ガキィン!
アルフェルド「!!」
力はほぼ互角であり鋭い打ち合いを繰り返していた、その近くで紫遠、菊丸、籐太は2人の手合わせに見とれていたのである。
翔馬「強いな、正直驚いたぜ!
それにしても変わった模様の刀だな?」
アルフェルド「・・・シャムシール
・・・模様はダマスカスだ」
翔馬「シャムシールって刀か、ダマスカスって何だ?」
紫遠「ダマスカス鋼で造られた刀だね?」
アルフェルドは頷いた。
翔馬「何だそれ?」
紫遠「外国の優れた鋼鉄だよ、それで造られた刀には水面の刃紋が表れるらしいよ」
翔馬「どうりで見た事がない訳だ、大した業物だが銘はなんだ?」
アルフェルド「・・・ヒドラ」
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