第一章 新しい船出

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翔馬「ヒドラか、確かに九頭蛇の牙のような鋭さだったな。 だが俺の蒼龍も負けちゃいないぜ!」 翔馬は剣を高々と上げて自慢げに言った。 紫遠「そりゃそうでしょ? 僕達の武器は名工【晋作】が造った物だからね、彼の造った武器なんてそんなに無いはずだよ?」 アルフェルド「・・・俺も同じだ」 翔馬「なに!?お前も晋作に造ってもらったのかよ!」 アルフェルドは頷いた。 紫遠「そうなんだ、相変わらず気に入った人間にしか造ってないみたいだね」 翔馬「そういや俺達の時も突然やって来て造ったからな! 最終的には仲良くなったが、気が付いたら消えてたもんな」 詩鳴「あの頃は戦乱の真っ只中でしたからね」 突然会話に加わった詩鳴に翔馬達は慌てて挨拶をした。 詩鳴「彼は非常に優れた鍛冶職人でしたね、私の光翼も彼の作品ですが非常に扱いやすい剣ですよ」 詩鳴は剣を抜いて掲げた。 紫遠「個人に合わせた武器造りが彼の主義でしたからね。 私の彦星と織姫も羽の様に軽くて難なく鉄を切り裂きますから」 紫遠も二対の小太刀を抜いて軽く舞を見せた、すると籐太が詩鳴の姿を見て言葉をかけた 籐太「あれ?詩鳴様お出掛けですか?」
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