第一章 新しい船出

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詩鳴「ええ、優れた人物が居るらしいので街に探しに行こうと思いまして」 籐太「じゃあ俺も行きます!」 菊丸「私も行きます!」 アルフェルド「・・・俺も行こう」 紫遠「まだ街にも盗賊が居るかもしれませんからね、僕達も行きますよ」 周嘉「まあ散歩の様な物ですからね、大人数も宜しいでしょう」 翔馬「でも兄上、優れた人物なら採用試験に名乗り出ているんじゃないのか?」 周嘉「それが仕官には興味の無い男なのです、何しろ他の事に夢中になってしまっているので・・・」 紫遠「他の事?」 翔馬「それは何なんです兄上?」 周嘉「それを詩鳴様にお見せするために街に出るのです。 口では説明の仕様が無いですからね」 周嘉は困ったという感じで語った。 詩鳴「実際に会って見ればわかるでしょう、出来れば仲間になって欲しいのですが・・・」 紫遠「結局採用試験で人材は見つからなかったのですね」 周嘉「仕方ありません、人材の多くは王巍、覇燭、智、鳳英のいずれかに集まりますから。 平北国は未だ弱小国です、志ある者は訪れますがその中に優れた人物はなかなか居ません」
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