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詩鳴「さて、そろそろ街に行きましょうか、探さねばなりませんからね」
そう言うと詩鳴達は街に向かって歩いていった。
詩鳴は復興している街を散策しながら人々の暮らしを眺めていた。
詩鳴「街には以前より活気が満ち満ちてきましたね」
翔馬「はい、以前は悪党がのさばっていましたが、我々が完全に駆逐しましたからもう安全です!」
翔馬は得意気に胸を張って話した。
紫遠「でもやり過ぎて被害が凄かったんですよ!」
詩鳴「クスッ、翔馬は正義感が強いですからね。
でもやり過ぎはいけませんよ?」
翔馬「え?あ、はあ・・・気をつけます・・・」
菊丸「翔馬は何でもやり過ぎなんだよ!」
翔馬「うるせえ!仕方ねえだろ!」
相変わらず翔馬と菊丸は仲が悪いようだった。
籐太「わあ!なんかいい匂いがするよ!」
籐太が指差した先には茶色のスープが売られていた。
通商の権利を売ったことで異国の文化が多様に入り、外国の珍しい品物や食べ物が平北国に広まっていたのである。
アルフェルド「・・・カレーだ」
アルフェルドは詩鳴には従順であり外出の際に必ず側に居るため、詩鳴の近衛隊長として皆に認識されていた。
しかし菊丸はいつも詩鳴に付き従うアルフェルドに良い感情を持っていなかったのであった。
詩鳴「そろそろお昼ですしね、食べてみましょう」
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