第一章 新しい船出

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籐太「やったー!!詩鳴様、早く早く!」 詩鳴「籐太、走ってはいけませんよ」 言った側から籐太は女性にぶつかってしまった。 翔馬「あ~あ・・・仕方ねえな全く、チョロチョロするからぶつかるんだよ!」 籐太「ごめんなさい!」 すると女性達は優しく籐太を諭した。 春華「坊や、大丈夫?」 夏澄「こんな人混みで走っちゃ駄目だよ!」 秋穂「そうよ、気を付けなきゃ!」 冬魅「いい子ね、次はやっちゃ駄目よ」 そう言うと女性達は籐太の頭を撫でて歩き去って行った。 周嘉「あれは・・・! 確か藤堂の4姉妹ではないか?」 詩鳴「知っているのですか?」 周嘉「はい、藤堂影虎の娘達でいずれも才色兼備の持ち主です。 しかし女性であるため採用試験には入っておりませんでした。 彼女達から異議申し立てがありましたが、現在軍師殿と検討中で御座います!」 詩鳴「藤堂影虎というと父上の重臣でしたね。 確か先の大戦で重傷を負ったため退役したと聞いていましたが」 周嘉「その通りです、今では街で塾を開き若者の育成に取り組んでいます。 先日も会いましたがその時に娘達を推挙しておりました」
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