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詩鳴「ならばなぜ登用しないのです?
人材も不足していますし、才覚が確かなら問題無いのではないですか?」
周嘉「それが軍師殿が女性を採用するのを嫌いまして・・・
軍師殿の申すには女性は情に流されやすく、利益によって裏切るため信用出来ぬとの事なのです」
詩鳴「なるほど、流星らしい考えですね。
ですが私はそうは思いません、女性にも気骨のある者は居るでしょう。
そういう人間を見極めて使う事こそ重要です、彼女達を登用するように私が流星を説得しましょう!」
周嘉「そうですね、詩鳴様ならば軍師殿を口説けるでしょう。
よろしくお願いいたします!」
詩鳴と周嘉が話をしている最中、籐太が不審な人物が居ると詩鳴に伝えてきた。
籐太が指差した先には物陰に隠れて何かを覗き見ている男がいた。
周嘉「あれは!詩鳴様、あれが健一で御座います!」
詩鳴「あれが・・・
一体何をしているのでしょう?」
周嘉「恐らく気になる女性が居るのでしょう、ああして眺めている事が多いのです」
すると健一は意を決した様に女性の下に向かって行った。
健一「・・・・・」
女性「・・・・・」
しばらくすると健一は肩をガックリ落として歩いてきた、どうやら振られた様である。
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