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牙獲を追放し、詩鳴が国王になってから1ヶ月が経った。
平北国は徐々に復興しだしたが牙獲による悪政の影響は強く、その惨状は窮めており、復興は遅々として進まなかった。
多額の重税により人民に蓄えは無く、若者は徴兵されていたため田畑は荒れ、国内には盗賊や野党がのさばっていたのである。
牙獲に徴兵された軍も解散して志願者のみ残したため、50万の兵力は10万にまで減っていた。
そのうえ資金難に陥っており詩鳴には問題が山積していたのである。
流星「今回の件で鳳英はしばらく静観する事でしょう。
残る脅威は京洛ですが、先日国王が亡くなったばかりです。
我々を攻める余裕など無いでしょう、当面は戦の心配はありません」
詩鳴「今は国内を安定させる事が重要ですね、未だに盗賊や野党がのさばって人民を苦しめています」
周嘉「ご安心下さい、すでに討伐に翔馬達を派遣致しました。
現在捕らえた盗賊や野党は翔権、紫電により厳しく訓練されております。
そのため兵力は日増しに増強されております」
これは流星の考えだったが未だ自分に従わない翔馬達に対し、影響力の強い周嘉を通して命令していたのである。
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