第一章 新しい船出

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詩鳴「仕方ありません、そう都合良く見つかるものではありませんから・・・」 人材採用には孔延が当たっていた。 孔延「貴方の論文は自画自賛に過ぎず、まるで見当違いな解釈です! 残念ですが試験は不合格です!」 若者「そ、そんな・・・!」 孔延「次の者参られい!!」 城には詩鳴に仕えたいという者が多く詰め掛けており、孔延は審査に追われていたのであった。 しかし仕官を許された者は少なく、幕僚としての才能を持つ者は現れなかった。 孔延「多くの者が仕官を求めて集まりましたが、残念ながら幕僚となる才能の持ち主は現れませんでした」 詩鳴「そうですか・・・流石にそう簡単には見つかりさせんね。 孔延、ご苦労様でした」 流星「軍事には翔権をはじめ豪傑が揃っておりますが、内政には周嘉と孔延しかおりません。 これからの戦略を考えると人材不足は致命的です!」 詩鳴「だからといって睦循を北遼から外す訳にはいきません。 すでに北遼は経済的な要となっています、睦循以外に任せられません!」 周嘉「1人だけ心当たりがあります、しかしとてもお薦めは致しかねます」 流星「どのような人物か?」 周嘉「はい、名を健一と申します。 優れた内政力を持っておりますが女性に惚れやすく、感情の浮き沈みが激しいため仕事を任せるに不安な人物です」
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