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優士は立ち尽くしていた。
顔は悩みに悩んでいる。
「俺は本当にどうしちゃったんだろう? 」
すると部屋のドアが開いた。
お母さんだ。
「あっ!母さん。
俺はどうしたんだろう?」と、母親に尋ねるが、母親は何も返事をせず、まったく、優士には気づいていなかった。
「なぁ、母さん。
無視するなよ。母さん!」
優士は何度も呼び掛けるが母親は優士には気づいていない。
そして母親は黙って仏壇の前に座って、 語り始めた。
「優士。あんたが亡くなって、何日も経ったのに、私はまだ優士のいない生活にはなれないよ。
優士の小さかった頃を最近は思い出しちゃうんだよ。
優士が産まれて来た時の事、優士が小学校に入学した時の事、運動会で、お母さん、僕カケッコで一番になるからね。って言って、本当に一番になった事。
それに、、、」
母親は泣き崩れてしまい、その後の言葉は言葉になっていなかった。
優士はそんな母親を見て、静かにその場を後にした。
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