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以前読んだ歴代の天皇について書かれた本を読み、また、学校の古典の授業で扱った辞世の歌に心打たれ、この話を書きました。
奈良時代に書かれた「日本書紀」では、有間皇子はそれほどよい扱いをされていません。
また、平安時代に源俊頼によって書かれた「俊頼髄脳」では、この話に載せた2首が“父と喧嘩して出奔した時の歌”とされ、
更に凄いことには、江戸時代の百人一首の注釈書では、有間皇子が“後即位”とまでなっているそうです。
どの天皇になったって言うんだ!
なんと可哀想な扱いをされた有間皇子ですが、本当はこうだったのでは、という作者の勝手な想像にて書かせて頂きました。
また、葛城皇子と蘇我赤兄は悪者として書いてしまいましたが、最後の場面でそのイメージを払拭出来ていると嬉しいです。
なるべく悪者を作らないように今後とも努力して参ります。
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