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学校終了後、友達の誘いを断り俺はいつもの場所へと向かった。 今思えば、拾った人物が男か女かも分からない。 よくもまぁ行ったものだ。 到着すると、自転車を乗り捨てて木に寄りかかった。 そしていつものように話かけてみたのだ。 「ねぇねぇ、バック拾ってくれたの誰~?」 はたから見たらただのバカだろうな。 あの時は自覚してなかったけど、今ならはっきり言えるよ。 「教室にねー、届いてたんだぁ……」 「学校?あぁ、もう慣れたよ…ってか、元中多いからね」 自問自答。自分にとってはちゃんとした会話。
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