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そう思うと息がつまる。
命を投げ棄てる場所に僕がこのビルを選んだのは間違いだった。
命を棄てようと決意したこと自体間違いだったのだ。
僕は激しい罪悪感と自分の情けなさに腹がたち、自分は取り返しのつかない事をしてしまったんだと反省した。
しかし、今さら反省しても遅い。
僕は死んだ。
今は舞川梨恵の体に入れられているから生きているように感じるけど、僕は確かに死んだ。
僕に残されているのは天国か地獄だけだ。
神は四週間で舞川梨恵を救えば天国に送ると言った。
確かに、地獄には行きたくない。
だが天国にも行きたくない。
神の冷たい言葉が蘇る。
『それは無理だ』
僕はため息をついて舞川梨恵へと続く階段に再び足をかけた。
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