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そんな自分に嫌気がさした、というのは言い訳になるのだろう。
自分に嫌気がさしたのなら、自分を好きになれるまで自分が変われば良いだけの話しなのだから。
しかし、そんな簡単に上手くいかないのが世の常である。
あの時もそうだった。
全てが順風満帆に進む事はあり得ないのだ。
――僕は何人かの友達と放課後の教室で喋っていた。
その話の内容は忘れたが、何か僕の堪にさわる話だった。
いつものように皆と話を合わせておけば良かったのに、何を思ったのか僕は小さく舌打ちをしたのだ。
たったそれだけ。
それだけで僕は次の日から彼らの仲間から外れ、一人になった。
その事が自殺を決めた要因か、と問われればイエスでもないしノーでもないと答える。
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