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落下する、落下する。
僕が落ちていく。
風を切って、下へ、下へ・・・・・・
風が止んだ。
衝撃はなかった。
僕は、僕は死んだ・・・・・・のか。
しかし、それにしてはリアルに体の重さを感じる。
僕はまだ意識がある!
きつく瞑っていた目を恐る恐る開ける。
僕は唖然とした。
目の前には簡素な白いベッドがあり、その上にはヌイグルミが散乱している。
シミ一つないそのシーツが目に痛かった。
僕は状況が読めないまま無意識的に首を回した。
そこはこざっぱりとした綺麗な部屋だった。
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